耐震診断結果報告1.30

1月28日 先にご報告致しました本堂の耐震診断書が下記の通り届きました。9月の説明で寺としての方針は見えましたので、ここまで詳細なものが報告されることは考えていませんでしたが、その結果は、前回の説明より安全性が担保されたものでした。診断結果概要の考察では、

「柱の配置スパンが短いことにより」また「二階建ての低層建物であり、床面積に対して柱の数が比較的多めであることにより強度型の建物として耐震性は確認できた」との報告を頂きました。

あらためて本堂の耐震安全性を確認出来、また現状の建物も補修工事など行ってきたので良い状態だということですので、今後30年位はこの本堂を維持し、その後の建て替えに備えたいとおもいます。
しかし、30年はさほど遠い未来のことではなく、今から準備しなければならないと考えます。皆様のご理解とご協力をあらためてお願いする次第です。

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9月10日 住職の同級生が耐震審査の資格保持者と共にご来寺下さいました。
築後37年が経過した当寺の本堂は、1981年の耐震基準が制定される前年の建築で、法律上の問題はありませんが、その強度は以前より住職の気がかりでした。

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 先般、本堂の耐震性を心配し相談したところ、精密な図面と現状を確認できれば大方の見当がつくということで、今回ご足労の運びとなりました。
大企業でトップの建築士たる友人は、世界中を飛び回りプラント建設に従事しています。そのご同僚も数少ない構造計算適合性判定資格者の方で誠に恐縮のいたりです。
事前にコンピューターにデータを入力され、その結果と併せて本堂耐震性の説明を住職、総代にいただきました。

 

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詳しい検査は大掛かりなものとなり、その費用もかなりのものとなります。しかし、今回のアドバイスで本堂建屋の現状を知ることができ、しかもある程度の耐震性はありそうだということで、今後の本堂維持管理の方向性 が見えてまいりました。

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 当寺本堂は、1981年の耐震基準にほぼ適合する設計で、外観は補修されており傷みもなく、設計データからすると耐震性能0.6(揺れの方向によっては1.1)以上の耐震性がありそうだということでした。
耐震性能0.6というのは、耐震補強を指導された鉄筋コンクリート造の建築物がクリアすべき数値で相応の強度があるというものです。耐震補強をして目指すべき強度が既にあるということは、当時の建築としては、この本堂はかなり確かなものだということでした。

 

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 補強工事をしても、建屋そのものの寿命が延びることにはならないことを考えると、三十年後に建て替え時期が訪れるまでの方策が見えてまいりました。

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震度7というような巨大地震に襲われれば破損ということになるかもしれませんが、かなりの震度には耐えられそうなので、備えとしては地震保険が良い対策であろうと総代さん方と相談しています。
ただし、本堂の火災保険は一般住宅と異なり、高額の保険料(現在火災保険のみで約15万円)を要します。地震保険特約で一億円の補償をつけると、さらに年額76万円ほどの保険料がかかります。それでも建屋の寿命が延びない耐震工事に比べれば、建て替えを視野に入れた時、費用対効果が高い方策ではないかとのご意見をいただきました。
今後の課題として、門徒会会計が十年以上連続して赤字(歳出超過)であることに鑑み、会費を値上げしないと保険料を捻出できないことがあります。その検討と本堂建て替えの準備に入る時期であろうということが、今回調査から示唆されたのであると受け止めております。