令和6年本元寺報恩講11.24
令和6年11月24日 本元寺報恩講
内陣お荘厳
午後1時30分 組内8人のご出仕を頂き 住職登高座
報恩講式文拝読ですので伽陀四章のお勤めとなります
講師 大島義男先生
夏に生きる蝉は夏を知らない 蝉の日常は夏しかない 他の季節を知らない蝉には夏の意味がわからないのだ
なぜ報恩講を勤めるのか 非日常だからだ
報恩講の儀式は 現代では非日常となり その意味が見えずらく 無関心に見過ごされている
であるが故に この本堂の住職方の大声量の声明には伝統された大切な非日常があります
非日常に逢うことで日常が見直されるのです 春秋冬を知ると夏がわかるのです
いつの時代も人々は夏しか知らない 自分の日常が全てで当然のことと考える
現代人の日常は 平日は仕事に忙しく 休日は趣味や旅行を楽しみたいというもの
寺に報恩講でお参りするなど考えも及ばぬ非日常です しかしその非日常こそが日常を見直させてくれます
自分の思いを推し進めることだけが人生だと思い込んでいないか それは夏のみ知る蝉ではないか
報恩講が伝えるお念仏は 仏様が私どもを思い願いを掛けてくだっさていると教えます
それは 自らの思いよりずっと深いところに 我々を願って止まない阿弥陀の命があると教えるのです
自らの思いでなく仏の思いに任せたらどうか と「如来大悲の恩徳は」の和讃が 今日のご法要が 私どもに目覚めよと呼び掛けているのです
非日常の今日のこの本堂の声明が 皆様の日常の在り方に大切なことを気ずかせてくれていませんか
(住職聴記)
住職登高座 式文拝読
三礼の時少々ふらついたのは寄る年波かと実感しました
文類正信偈草四句目下「三朝浄土の大師等」次第三首回向願以此功徳
「御俗姓」拝読 大泉寺住職にお願い致しました
皆様また来年五月の永代経法要そして報恩講にお参りくださるようお待ち申し上げております